26歳のハローワーク

ひっそりと更新してみました。

そうです。私は今流行の早期退職者となりました。送別会まで開いてくださった皆さん、なんだか申し訳ありません。しかし戻ってきて、しみじみ思いました。

私は東京が大好きだー!

だって夜も明るいんですよ。騒がしいんですよ。情報が町のあちらこちらで溢れてるんですよ。車が無くたって立派に生活できるんですよ。映画館やら美術館やらがたくさんあるんですよ。要は刺激的なんですよ。友達もたくさんいますよ。私はね、出来れば一生、この街で踊らされて生きていきます。

東京近郊で働くとは決めたものの、何をするかという問題が。これまでやってきたような仕事だと、どうしても地方勤務が多いのです。職種は変える方向で考えています。もう何でもいいと思いつつ、何でもはやれないし、第一採用する権利は会社にあるのです。こんな大人の年でモラトリアムになるとは、思いもしなかったなあ。

27歳へのカウントダウンが始まっています。明日もハローワークへ行ってきます。

いたみとの戦い

usiromae2004-11-15

 注)お食事中の方は読まないことをお勧めします。

 一人暮らしをはじめてもう7ヶ月になる。料理が案外楽しいものだと知ってから、ちょこちょこ作るようになった。 しかし未だ一人暮らしの分量というものがわからない。多量のシチューを作って3日間シチューの加工品を食べたこともある。買い物に行くとあれもこれも食べたくなって買い込むことはざらだ。こういう人間を計画性の無い人というのだろう。

 私はこれではいけないと思い、先々週は1週間の献立を考えて買い物をした。しかしその努力も虚しくこの有様(写真参照;14日まで)。予想外の残業で外食が重なったのだ。週末は実家に帰っていたので、今日久しぶりに冷蔵庫を開けたら、酸っぱい臭いがした。驚いて中を見ると、黒ずんだキャベツの千切りがあった。ゴミの日は三日後だが、今出さねばまた忘れるので出した。しかし、それでもまだ酸っぱい。今度は怪しい汁を出していた韮を出した。けれでもまだおかしな臭いがする。奥を探ると、4ヶ月前に「冷蔵庫で1ヶ月持ちますから」と言われて買った食べかけの葉唐辛子(日光土産)が発掘された。これも外へ出す。2週間前に買って食べかけのブルーチーズもあった。これはどうせカビだからまだ良しということで取っておいた。4日前に切ったらまだ青かったアボガドは無臭だったが、食べたら不味すぎたので泣く泣く取り出した。ついでだから中途半端に取ってあった諸味噌も処分した。どかした場所には横に置いてあったオリーブの汁が垂れていたらしく、紫色がこびり付いていた。

 そうこうするうちに臭いは薄まった。しかし、やんわりと残り香がある。私は冷蔵庫の中を徹底的に磨いた。やっと落ち着いた。どれが決定打というよりどれも問題ありだったようだ。明日は外食せずに無理やりでも卵料理にしよう。

千円札のときめき

 千円札が野口英世になったとか。ちょっとがっかりした。私は漱石が好きなのだ。特に小学生から中学生にかけての頃好きだった。どこがいいって、顔が。中学生になって三千円のお小遣いをもらったときは、漱石が三人もいて照れたものだ。

 久しぶりに、まじまじと千円札の漱石を見てみた。この視線には今でもどきどきするものがある。蘇る中学生の思い出。懐かしついでに、エロ目*1にしてみた。地味に楽しくなった。これからは野口英世がエロ目にされるのだろう。

*1:漱石の目の部分を山折にする

シモヤケとトウガラシ

usiromae2004-11-09

 私は冷え性で寒がりだ。幼い頃はさらにひどかった。冬ともなれば霜焼けで足指がはちきれんばかりになり、歩くのも困難なほどだった。小学生のときスキーに行ったら、すべる前に寒さで文字通り凍ったあげく、ひどい霜焼けになった。死ぬと思った。あれ以来一度もスキー場へ近づいていない。

 そんな私が栃木に住んでいる。地元民が言うには、ここは南東北なのだそうだ。とんでもなく寒いらしい・・・噂は本当だった。10月中旬にして霜焼けになったのだ。年を取るにつれ霜焼けレベルは低下していき、最近は2月頃にほんの気持ち霜焼けになる程度になっていたというのに。こんなところだけ若い頃に戻っても、嬉しくもなんとも無い。

 しかし文句を言っても何の足しにもならない。私は防寒グッズを揃えることにした。そしてお気に入りのディスカウントショップで凄いものを入手した。それがこれ(写真)「カサカサ解消ソックス とうがらし加工」。「特別企画生産加工¥1000」と書いてあったが、199円のシールが貼られていた。怪しいことこの上ない。第一、生地にとうがらし成分が入っているとは一言も書かれていない。とうがらし加工って何なのだろう。とりあえずパッケージにはびっしり唐辛子の写真があって、唐辛子加工っぽい雰囲気は漂っていた。

 だが、はいた途端、この靴下の胡散臭さなどどうでも良くなった。暖かいのだ。スキー用と同じくらい分厚いので、専ら内履きだ。家に帰るとまず履き替える。当然今もはいている。最初は茶色を一足買ったのだが、毎日はきたいのでもう一足購入した。おしゃれにも気を使った私は、今度はピンク色にしてみた。次は黒を買わねばなるまい。

恋かしら

まあ違うけれども。

朝起きたら、珍しくアパートの隣の家から人の声がした。隣人は生活の時間帯が私とは違うようで、よく朝に大いびきを聞かせてくれていた。それが今日は野太い声。「ここにこれ入れればいいの?」と聞いている。傍でトントントンと何かを包丁で刻んでいるような音がする。少し高めの女性らしき声がごにょごにょと答えていた。どうやら会話をしているようだ。想像するに、彼女かなんかが来て朝から料理をしていて、隣人はお手伝いをしているのだろう。

そんなことより、こんなにもはっきり声が聞こえるものだとは知らなかった。私が気持ちよく熱唱していた歌声もきっと届いていたのだろう。これからは(ちょっと)歌を自粛しよう、と反省して家を出たら驚いた。隣の家の戸は開け放たれ中はすっきり片付けられていたのだ。どうやら朝の会話は料理ではなく、引越しの準備をしていたようだ。外に出ると多量のごみが捨てられていた。今日は燃えるごみの日なのに、明らかに燃えなそうなものばかりだった。隣人が出したに違いない。

夜、帰宅すると隣室の窓にカーテンがかかっていなかった。これでもう引越しを確信した。もうあの大いびきを耳にすることも無いのだろう。少しだけ寂しくなった。そして少し怖くなった。誰もいない部屋からいびきが聞こえてきたらどうしよう。

かえるぴょこぴょこ

usiromae2004-08-25

夏が好きだ。目が悪いので、明るくなるとものがくっきり鮮やかに見えて嬉しい。生き物があちらこちらにいて飽きない。汗をかくので自分が新陳代謝をしているのを実感出来て面白い。うん、いいことずくめだ。

そんな夏の昼、バスを待つ間にアマガエルを見つけた。ぴょこぴょこしていたので嬉しくなって捕まえてみた。この「ぴょこぴょこ」って誰が最初に考えたんだろう。とても可愛らしい響きだ。毛むくじゃらマッチョのオジサンが口にしても可愛らしく聞こえそうな音だ。たぶん。

あまりに可愛らしかった(そして暇だった)ので、親指と人差し指ではさんで写真撮影。近寄り過ぎたのでやはりピンボケしてしまった(5枚とって全滅)。蛙の湿った薄い皮膚の向こうでビクビクと脈打っているのが、指先に伝わってきた。ここで私が力を入れようものなら指圧で圧死するのだろう。まさに指先一つで運命が動かせてしまう。そう考えたら申し訳ない気分になったので、開放してあげた。いじめてごめんよ。

なぜダンゴムシは真夏の2階で死ななければならなかったのか

朝、会社の廊下でダンゴムシの死体を発見した。ダンゴムシは珍しくもなんともない。外の日陰には必ずといっていいほど、いる。虫の死体もよく落ちている。蛾など常連だ。

問題は、ダンゴムシの死体発見現場にある。2階だったのだ。2階には窓はあるものの外へ通じる扉はない。どうやってダンゴムシはここへたどり着いたのだろうか。

①飛んできた
②風で2階まで舞い上がってきた
③2階で生まれ、そして2階で生涯を閉じた
④誰かが運んだ
⑤誰かに踏まれて、2階まで靴の裏にくっついてきてしまった
⑥1階で掃除用モップに絡み取られ、2階で振り落とされた

①、②は想像しているうちにメルヘン気分になれて楽しかった。③はこれまでに仲間を見たことがないことから、まずないだろう。しかし、もし1匹で生まれて1匹で死んでいったなら切な過ぎる。④は意図不明で怖い。⑤はあの丸まった形状を思い浮かべると無理だろう。と考えていって⑥で落ち着いた。

こうして、どうでもいいことばかり考えて私の一日は終わる。