なぜダンゴムシは真夏の2階で死ななければならなかったのか

朝、会社の廊下でダンゴムシの死体を発見した。ダンゴムシは珍しくもなんともない。外の日陰には必ずといっていいほど、いる。虫の死体もよく落ちている。蛾など常連だ。

問題は、ダンゴムシの死体発見現場にある。2階だったのだ。2階には窓はあるものの外へ通じる扉はない。どうやってダンゴムシはここへたどり着いたのだろうか。

①飛んできた
②風で2階まで舞い上がってきた
③2階で生まれ、そして2階で生涯を閉じた
④誰かが運んだ
⑤誰かに踏まれて、2階まで靴の裏にくっついてきてしまった
⑥1階で掃除用モップに絡み取られ、2階で振り落とされた

①、②は想像しているうちにメルヘン気分になれて楽しかった。③はこれまでに仲間を見たことがないことから、まずないだろう。しかし、もし1匹で生まれて1匹で死んでいったなら切な過ぎる。④は意図不明で怖い。⑤はあの丸まった形状を思い浮かべると無理だろう。と考えていって⑥で落ち着いた。

こうして、どうでもいいことばかり考えて私の一日は終わる。