お財布と私

 引き続きお金関係。

 仕事を変えたら帰りが早くなった。時間が出来たのでパソコンの家計簿つけを再開した。栃木にいる時に、一人暮らしはお金の管理をしないとある日突然生活費が無くなっているかも知れない、との恐怖からつけ始めたのだが、案外楽しくてはまった記憶がある。贅沢覚えて乗り物のグレードを上げてきたな、とか肉より魚が好きだったんだとか、自分のことなのに新たな発見が色々あった気がする。

 それと、実はもうひとつ理由がある。

 先日、妹が一人暮らしをしたいと言い出した。私はここぞとばかりに、一人暮らしの大変さを語った。朝5時前出勤だろうが、部屋で吐く息が白いほど寒かろうが、自らきちんと起き、ゴキブリと戦い、なけなしのお金を管理し・・・等々。そして自分の頑張りの集大成として、パソコンの家計簿を見せた。ところが。4月、5月の2ヶ月しかデータがなかったのだ。管理できていなかったのが明々白々となった瞬間だった。当然、妹はしらける。格好悪かった。また、栃木にいた11ヶ月間つけ続けたと思い込んでいただけに、驚きもした。
 
 データを改めて見た。2ヶ月の間に、実家に帰る乗り物は宇都宮線からスペーシアだの新幹線だのになり(冬の寒さに耐えられなくなった頃贅沢をするようになったと思っていたが違った)、肉よりあじの開きを購入し(最初の頃よくハンバーグを作っていたと思ったら違った)、ホウ酸団子だのゴキ包だの(夏に三回出たと思っていたら違った)を購入していた。確かに覚えはあったが、これらが全てたった2ヶ月の間に起きていたとは忘れていた。私の記憶なんて当てにならないものだ。

 そんなわけで、今年の目標は12ヶ月間の家計簿をつける、これでいこうと思う。