ここは異国、私は外国人 〜in台北〜

usiromae2004-08-11

 のはずだったのだが。カルチャーショック的には初めて大阪へ旅行したときと大差なかった。

「わ、みんな関西弁しゃべっている!」が「わ、みんな中国語しゃべっている!」になった感じだ。ガイドさん曰く、台湾で使用している漢字は日本で使用している漢字と中国で使用している漢字のちょうど中間らしい。街の看板を見ていると意味はわからずとも読める漢字が多かった。その辺からして異国情緒というものがない。おまけに台湾は想像以上に親日的だった。ピカチュウだのドラえもんだのがちびっ子グッズに溢れ、毎朝テレビで日本のアニメが流れ(ドラゴンボール見ちまった)、ゲーセンにはUFOキャッチャーだのプリクラだのがあり、100mくらいおきにコンビニがあったりした。コンビニに入ればそこはまさに日本。肉まんがありの、カップ麺がありの、雑誌がありのなわけで。よく見ると日本で売っているのと同じポッキー(パッケージももちろん日本語)が置いてあったりもした。かろうじて異国を感じるのは店員と会話するときくらいだろうか。値段を言っているのだろうがよくわからなくて、そこはちょっぴり嬉しかった。しかしガイドブックに載っているような店に行けば、かたことの英語より日本語の方が通じてしまう。
 こんな状態でジェット・リーを期待した私が馬鹿だった。CD・DVDショップをあちこち見て回ったのだが、当然のように日本のものばかりだった。浜崎あゆみのCDが飾られ、月9ドラマのVCDがずらりと並び、繁華街では爆音でV6が流れていた(これもまたちょっぴり嬉しい)。ジェット・リーものもなかったわけではない。しかしカンフーものとして、ブルース・リーと共に、店の隅のほうで肩身狭そうに置かれていた。発見した瞬間、何ともいたたまれない気持ちになった。グッズだのポスターだのがあるわけはなかった。
 
 そんなわけでジェット・リーグッズはあきらめ、ウーロン茶と急須を買った。うちは家族4人だから湯飲みは4つ欲しいのだ、と言って店の人に交渉し負けてもらったりもした。それがこの写真のセット。あとで知ったのだが、細長い方に先ずお茶をいれて、その後浅い湯飲みに移して飲むらしい。でもまあ、4人でいけないことはないだろう。しかしもっと大変な問題が起きた。急遽一人暮らしが決定してしまったのだ。湯飲みは1つで良かったかもしれない。4つそろっている姿を見る度に、しばらく切ない気分になった。

追記:別に台湾旅行がつまらなかったわけではないですよ。


・・・・・・旅行は3月、今は8月。何をいまさら。どうも前の日記とのつながりが悪くなるので、4月に書いた日記を持ってきてみた。読み返してみると、思い出すものだ。センチメンタル万歳!