夏の終わり2

夏といえば後悔がある。「夏休み子ども科学電話相談*1」で先生の度肝を抜くような質問をしてみたかった。しかし「調べりゃわかるよ」レベルのつまらないことしか思いつかず、年を重ねてしまった。

そして今。この年になって、この番組には別の楽しみ方があることに気づいた。質問がどうのというより、先生達の反応が面白いのだ。

私のお気に入りは昆虫の先生だ。やたらと詳しい。そして本当に嬉しそうに解説する。アナウサーが「昆虫への愛情が伝わってきます」とコメントしていたが、その通りと深く頷かざるを得ない。時には愛が溢れすぎて、質問者へ怒りを表わすこともある。

小6 「昆虫の足はなぜ6本なんですか?*2
先生 「じゃあ、まず聞くけど、昆虫の足って体のどこについてるのかな?」
小6 「えっ。お腹・・・」
先生 「ん?」
小6 「(慌てて)あ、違った。えっとお尻」
先生 「ええ?」
小6 「(とても慌てて)いや、そうだ頭!あ、いやえーと(うろたえる)。」
先生 「君さー、6年生でしょ?!これ3年生で習うことだよ!」
小6 「・・・」
先生 「・・・まあ、いいや。胸ね。胸から3対の足が出てるんだよ。」


小学生とはいえ、不勉強では許されない。私は奇抜な質問を思いつかなくて良かったのかもしれない。

*1:電話で子どもが科学に関する質問をし、専門家が答えてくれるラジオ番組

*2:小学生らしい良い質問だ。単純だが調べにくそうだ。質問者もしてやったりと思ったに違いない。