初めて。胸がどきどき

そして手足がびりびり。

薬剤師が予言していた薬*1の副作用の通りだった。普通が当たり前だと思っていたが、ちょっとしたことでこんな風になるのか。大病も大怪我も未経験で、薬の副作用にもあったことがなかったので、ほんっとうに驚いた。ばかでもいい、無職でもいい(?)、健康でありたいと思った。

*1:たいした病気じゃないです。一応。

夏の終わり

今年の甲子園はちょっとした波乱が起こっていた。優勝候補だった愛工大名電済美が、2回戦にして姿を消した。

その2校を破ったのは、なんと甲子園初出場校!初回で愛工大名電、それに勝っても済美との対決というくじ運の悪さから、初回で消えると思いきや、勝ってしまった。それだけでも十二分に面白いが、この高校を調べるととんでもないドラマが明らかになった。私のつたない文章なぞより、以下の長崎新聞の記事を読んでいただきたい。

http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/2005/yakyuu/zenkoku/kikaku1/01.html

そしてその後トップページへ戻って、企画「創部50年目の夢舞台」を第5回まで読まれることをお薦めする(リンクが外れたらご容赦)。

私の出身校はスポーツ学校で、当然色んなところから生徒を集めていた。県代表なんてのは嘘っぱちなのは誰もが知る現状だ。それがこの清峰高校は地元民を育て上げたというから面白い。しかも練習道具が揃わず木を切り倒して練習したとか(どっかのスポーツ紙web)。ロッキーとかベストキッド並だ。誰かこの学校でドラマ作ってくれ。

今日はまた優勝候補(どこまでもくじ運が悪い)の大阪桐蔭戦。残念ながら負けてしまったが、ラストは息詰まるエース対決だった。最後まで見せてくれた清峰高校ナインに拍手を送りたい。

1日がただ過ぎてゆく

この状況はあれだ。浪人で合格発表待ちしてた3月に似ている。腐るほど暇があるんだが、進路が決まったわけじゃないから思い切り遊べないという。今回は進路が決まる当ても無いわけだが。

あまりよろしくはないのだろうが、この状態にも慣れてきた。今日はハローワークの帰りに「はなまるうどん」で200円の昼食をとり、ギンレイで寝ていた。なんだか満足。

適職は無職かなあ。宝くじ買いますか。

彼女の優しさ

私の住む街は住宅街で、スーパーがチャリ15分圏内にひしめいている。西友だのイーオンだのヨーカドーだの何だのかんだの、その他にも商店街があったり。それでどこも混んでいるからよくわからない。

悲劇はイーオンで起きた。私が本を買いに行くといったら、本を買ってもポイントがつくから、と言われ母にポイントカードを持たされた。本屋でポイントがつくとは初耳だったが、素直な私はレジでポイントカードを出した。するとレジの女性が固まった。

「あ、あのこちらでは使えないと思うのですけれど。」

ああ、やっぱり本屋は駄目じゃないか。わかりました、といってカードを受け取った私が固まった。ヨーカドーと書いてある・・・。ここはイーオン、これはヨーカドーのカードです、とか正しいことを言わずに、やんわりはぐらかしてくれて有難う。おかげで大勢の前で恥かかずにすんだよ。人の優しさを感じた午後*1だった。

*1:午前中は甲子園に夢中。清峰対名電は冷房効いた部屋で見てても熱くなるものがあった。

坊主輝く夏

最近何してるの?と聞かれたら、こう答える。

「テレビ見てます!」

だって朝から夕方まで高校野球やってるんですもの。ネットで職探ししながら、横目で甲子園。履歴書書きながら、横目で甲子園。本を読みつつ、甲子園。食器洗っててもラジオで甲子園。甲子園で疲れたら昼寝。家にいる間は基本的に甲子園情報が流れている。

ちょこちょこ外出もしているのでさすがに全試合は見ていないが、半分は見ているだろう。プロ野球なんぞにはまるで興味がないのだが、これは別。毎試合のドラマ度が違う。緊張感が凄まじい。小坊主達の表情は下手な役者より深い。

朝から甲子園があるので、夜更かしもしなくなった。では、おやすみなさい。

8月6日に生まれて

昨日、日付が変わっても履歴書を書いていた。そんな年もあるさー。

誕生日の朝は黙祷で始まる。8月になりメディアが原爆ネタをやり始めると、誕生日へのカウントダウンが始まったなと思う。私と原爆とはまるで関係ないのだが、原爆が・・・とか言われるとちょっとソワソワする。今年は戦後60年とかでやたら原爆特集が多かった。いつにも増してソワソワした。広島で同じ誕生日の人はもっと感じるところがあるんだろう。

行間に想いを馳せて

usiromae2005-08-04

図書館で井伏鱒二の全集を借りた。わ・・・なんだこれ。

○とか線引いてあるくらいならよくあるのだが、ここまでとは。文字通り「行間」に文字が色々と書き込まれている。漢字に振り仮名が振ってあるのは序の口、ご丁寧に句読点や接続詞をいれてくれたり、言葉の訂正までしてある。

世の中色んな人がいるものだ。母に話すと「それこそ図書館で借りた本の醍醐味よ」と言われた。なるほど。それこそ、とまでは思えないが確かに面白いものかもしれない。

話を読むより、書き込みの方が楽しく思えてきた。よく調べてみる。書き込みは本の始めから終わりまであるわけではない。山椒魚と屋根の上のサワンの2話だけが標的となっている。それもサワンの方がひどい目にあっている(写真参照)。井伏はよく改訂版を出していたらしいので、改定箇所を示したのだろうか。ならば書き込み犯は研究熱心な人ということだ。しかし趣味で訂正してみたのであれば、いったい何を思ってこんなことをしたのだろう。次にこの本を借りる人に、よりセンスある文を提供しようというのだろうか。井伏本人がやった記録にしても 門のところ出口 の訂正なんて、どうでもいいというか、むしろ必要ないと思うのだけれども。

どんな人が書き込んだのだろう。字は真面目で私より綺麗だ。購入日を見ると昭和39、12、1とあった。私が生まれる前に書き込まれたのか、つい最近なのかもわからない。私以外にもこの書き込みを見て驚いた人がいたかもしれない。これから見て驚く人がいるかもしれない。この本を手に取った人だけが味わえる驚き。時代を経てこっそりとわかちあえるのは素敵なことかもしれない。